値付けは仕入れ価格の最低5倍にする
日本での販売元が決まったら、いよいよ見積もり依頼である。
販売先が500個仕入れたいということであれば、当然、500個分の見積もりを依頼する。
値段を交渉する場合は、仕入れ価格と販売価格の兼ね合いで、どうすれば利幅が出るかが問題になってくる。
あなたはどれくらいの値段にすれば赤字が出ないのか、儲けが出るのかのラインが最初はわからないかもしれない。
私は輸入ビジネスをやるなら粗利50%を切ってはならないと教えている。
ということは、値段設定は次のようになる。
仕入れ価格の最低5倍で販売しなくては租利50%の儲けは出ない。
なぜかと言うと、問屋、小売店と卸していくと、最低5倍で売らないと、粗利50%を切ってしまうからである。
逆に言えば、5倍の値段がつかない商品は、輸入してもあまり儲からない。
安くすればするほど、量を捌かなくてはならないし、忙しくなる。
これでは慈善事業をやっているようなものだ。
商品に自信があり、需要があれば仕入れ価格の5倍でも10倍でも、20倍でも構わないのである。
見積書は、この最低5倍のラインを守るべく、値段交渉するためのステップなのだ。